セットバックとは？注文住宅を建てる前に知っておきたい基礎知識

目次

1. イントロダクション
2. セットバックとは？
   2-1. セットバックの定義
   2-2. セットバックの役割
   2-3. セットバックの種類
3. セットバックする幅は何ｍ？
4. セットバックの注意点
   4-1. 要セットバックの物件は建て替えできない？
   4-2. セットバック後の権利はどうなる？
5. まとめ

1. イントロダクション

建築や不動産に関わる際に、よく耳にする言葉の一つに「セットバック」があります。
セットバックはお家づくりの計画や設計において欠かせない要素の一つです。
しかし、お家づくり検討し始めた方にとっては馴染みが薄く、理解しづらいかもしれません。
本記事では、建築初心者の方々に向けて、セットバックについてわかりやすく解説します。
セットバックとは何か、その役割や重要性について理解を深めましょう。

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2. セットバックとは？

2-1. セットバックの定義

「建築基準法では、家を建てるための土地には接道義務があり、
４m幅以上(地域によっては6m幅以上)の道路に2m以上接している必要があります。

2-2. セットバックの役割

セットバックを行う理由としては、消防車などの緊急車両が
通れるような道路が整った街づくりを行うためです。

2-3. セットバックの種類

行政は道路を4m確保したいところですが、現在住んでいる人にいきなり
『道路分の土地を明け渡して建て替えてください』というのは難しいので、
『いずれ建て替えるときに土地を後退(セットバック)して建ててください』とお願いすることになります。
そのような道路を『法42条2項道路(※2)』や『みなし道路』と言います。

3. セットバックする幅は何ｍ？

セットバックは向かい合う土地の状況によって2つのケースがあります。
まず、道路の向かい側が宅地の場合は道路の中心線からそれぞれが水平線で２mセットバックする必要があります。
例えば道幅が3mであれば、中心線から境界線までの距離が1.5mなので、お互いに0.5m下げる必要があります。
ただし、道幅を測るときに反対側の建物がすでにセットバックしているかどうかも確かめる必要があります。
既に境界線を下げている場合は、道路の中心線の位置が異なり、中心線は分かりづらいこともあるので
役所の建築指導課などに確認しておくことが大切です。

4. セットバックの注意点

4-1.要セットバックの物件は建て替えできない？

建て替えできますが、セットバックをした後の敷地に合わせた家を建てることになります。
そのため、建ぺい率や容積率もセットバック後の敷地で計算するので、
自分の希望の広さや形状の建物が建てられるどうかを確認する必要があります。
購入した後で後悔することのないようにSTYLE HOUSEでは、その点も踏まえて
お土地探しをお手伝いいたします。

4-2.セットバック後の権利はどうなる？

セットバックした土地は、道路ですので、何か置いたり、建築物を造ることはできません。
ただし、建築基準法では、セットバック部分の権利（所有権）については明記されておらず、
自治体によって以下のいずれかになると考えられます。

• 所有権はご自身のままで、私道となり、使用は道路のみに限定される
• セットバック部分の土地を自治体に寄付する
• セットバック部分の土地を自治体が買い取る

自由にできない土地なら買い取ってほしいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか？
過去には一部の自治体がセットバック部分を買い上げたケースもあるようですが、
ほとんどのケースでは寄付扱いとなったり、そもそも受取りすらしてくれないケースもあるようです。
ですので、自由にできない土地という認識を持ったほうが良いでしょう。
そのため、セットバック後は「駐車」や「駐輪」として使用することはできません。

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5. まとめ

セットバックは建築プロジェクトにおいて重要な要素であり、
周囲環境や利用者の安全性や快適性を確保するために欠かせないものです。
本記事では、セットバックの定義や役割について解説しました。

これからお家づくりを検討されるの方々にとって、お得な情報になれば幸いです。

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