目次
- イントロダクション
- 建ぺい率って?
2-1. 建ぺい率とは?
2-2. 建ぺい率の計算方法
2-3. 建ぺい率と容積率の関係 - 建ぺい率を考慮したお家づくり
3-1. 建ぺい率を最大限に活用する
3-2. 建ぺい率を考慮した間取りの作り方
3-3. 建ぺい率に関するよくある質問 - まとめ
1. イントロダクション
マイホームを計画する際、様々な専門用語が飛び交い、頭の中が整理できないと感じることはありませんか?
その中でも、よく耳にする単語で理解しにくいのが「建ぺい率」です。
今回の記事では、建ぺい率について、初心者でもわかりやすく解説していきます。
建ぺい率を理解することで、理想のマイホームの実現の一歩となれば幸いです。
2. 建ぺい率って?
2-1. 建ぺい率とは?
建ぺい率とは、敷地面積(建物を建てる土地の面積)に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合を表す数値です。
簡単に言えば、土地に対してどれくらいの大きさの建物を建てられるかを表すものです。
例えば、敷地面積が100㎡で、建ぺい率が60%の場合、最大60㎡の建築面積の建物が建てられます。
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2-2. 建ぺい率の計算方法
建ぺい率は、以下の式で計算できます。
建ぺい率 = 建築面積 / 敷地面積
例えば、建築面積が120㎡で、敷地面積が200㎡の場合、建ぺい率は以下のようになります。
建ぺい率 = 120㎡ / 200㎡ = 0.6 (60%)
2-3. 建ぺい率と容積率の関係
建ぺい率と合わせて、容積率という概念も理解しておくと、よりお家づくりのイメージが湧きやすくなります。
容積率とは、敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合を表す数値です。
建ぺい率は建物の平面的な広さを表す指標なのに対し、容積率は建物の高さも含めた立体的な広さを表す指標と言えます。
3. 建ぺい率を考慮したお家づくり
建ぺい率を理解することは、お家づくりをスムーズに進めるために重要です。
ここからは、建ぺい率を活かす具体的な方法や注意点を見ていきましょう。
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3-1. 建ぺい率を最大限に活用する
建ぺい率が高いほどより広い家を建てられるように思えますが、必ずしもそれが良いとは限りません。
建ぺい率を低く抑えて残りの土地を庭にすることで、開放感や採光を取り入れた快適な住環境を作れる場合もあります。
建ぺい率が低いと、隣接する家と家の間隔が広い為、火災の延焼の心配やプライバシーを考慮した窓の位置などの心配が緩和する傾向にあります。
また、敷地面積が小さい場合、建ぺい率を最大限に活用することで限られた土地を有効に使うことができます。
3-2. 建ぺい率を考慮した間取りの作り方
建ぺい率を意識しながら間取りを考えることで、より生活しやすい家にすることができます。
例えば、吹き抜けやバルコニーなど面積を多くとってしまう部分の位置を工夫することで、同じ建ぺい率でも広さを感じる間取りにすることが可能です。
また、建ぺい率を超える面積が必要な場合は、地下室や屋上を利用するなどの検討もできます。
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3-3. 建ぺい率に関するよくある質問
Q:土地によって建ぺい率は違うの?
A:用途地域によって建ぺい率の上限は変わってきます。
例えば、住居系の地域では建ぺい率の上限は30%~60%に対し、商業系の地域では上限80%です。
また、場合によっては緩和規定がある土地もあります。
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Q:建ぺい率を超えて建てることはできないの?
A:建ぺい率を超えて建てることはできません。
現在では、着工前に「建築確認申請」を行うことが義務付けられています。行政や民間の指定確認検査機関に建築計画を提出し、
審査を受けなければいけないというものです。万が一、建ぺい率を超えていることがあれば審査は通過できず、
工事を始めることもできませんし、住宅ローンの審査も通りません。
現代では、建ぺい率を超えた建物が建築(建築基準法に反する違法建築に該当)されることはありえないと言ってよいです。
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4. まとめ
建ぺい率は、お家づくりの計画段階で必ず考慮しなければならない重要な指標です。
建ぺい率を理解することは、理想のマイホームを実現するための第一歩となります。
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