皆さん、「バリアフリー」と聞いてどう思われますか?
段差や階段がなく、誰もが行きたい場所へ移動しやすい空間—。
こういうイメージですよね。
これ自体はとても素晴らしいことで、「人によっては移動しづらい」なんてことが
起こってしまわないようにする、とても重要な策ですね。
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では家づくりにおいてはどうでしょうか。
今回の記事は【逆転の発想】でお送りいたします。
Check!
1.町のバリアフリーと家のバリアフリー
2.「おもてなし」と「あまやかし」
3.まとめ
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1.町のバリアフリーと家のバリアフリー
町のバリアフリーに関しては、そこに住むすべての人が使用するため、
バリアフリー化はとても理にかなっていると言えるでしょう。
すべての人が、各々に合う最適なルートを選ぶことができます。
広めの道があったり、段差をなくしスロープ化されていたり、
エレベーターでの移動、場所によってはエスカレーターさえ
フラットになっている場所がありますね。
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ではお家づくりで採用するバリアフリーに関してはいかがでしょうか?
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実は今回のこの記事はどんな方に向けてか—。
それは、将来のことを考えてバリアフリーを
お家に採用しようとしている方なのです!!
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2.「おもてなし」と「あまやかし」
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先にお話ししておかなければならないことがあります。
それは既に家族や親族、友人を招く際に、
体の動きに制限がある方がいる場合は、お家づくりにおいても
勿論バリアフリー化はおススメだということです!
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筆者の場合、親族に車いす使用者がいるので、そのお家では
バリアフリー化がなされており、お風呂やトイレはとても広く、
通常の倍ほどの広さがあります。
当然、家の中には段差もありませんし、通常の玄関とは別に
車いす専用の出入りがしやすい玄関があります。
上記は「おもてなし」としての側面もありますね。
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では次のパターン。
「自分たちの老後を考えてバリアフリーにしておきたい」
というのが理由の方がもしいらっしゃれば、
ぜひ一度この記事をきっかけに考え直してほしいことがあるのです。
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家においてバリアフリーとは、段差をなくすことと
ほぼ同義といっていいでしょう。
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つまり
本来日常生活でかかる負荷が若いうちからかからなくなる、ということです。
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その結果、筋力が低下し、
「バリアフリーでないと生活しづらい身体になる」
かもしれません。
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バリアフリー化がバリアフリー前提の身体を生み出すのです。
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3.まとめ
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過去の自分が未来の自分の為に、バリアフリーにしておいた。
その結果筋力が低下し、老後はバリアフリーでないと生活できない。
こんな本末転倒にならないように、特に理由のないバリアフリー化は
控え、ぜひ階段やダウンフロア等、段差を取り入れて
暮らしに立体感がでるお家づくりをしてもらえたら嬉しいです。